朝鮮ニンジンって美肌に効果ある?

朝鮮ニンジンの美肌効果

その薬効が注目されたのは、比較的近年になってかららしく、たとえば1978年に出版された『中国薬用真菌』(山西人民出版社)の中では、「消化不良や胃潰瘍、神経衰弱、身体虚弱に効く薬用食物キノコ」として紹介されている。そして、その名が表舞台に登場したのが1990年。この年は中国陸上競技界にとっての、エポックメイキングな年である。ご記憶の方々も多いだろう。同年秋に北京で開催された『第H回アジア大会』で、中国は110あった女性種目のうち実に90以上の金メダルを独占したが、なかでも注目されたのが馬俊仁コーチ率いる「馬軍団」の活躍。女子陸上19種目のうち、実に18種日で優勝したのである。「中国女子陸上、アジアに敵なし!」新聞にはそんな見出しが躍った。あるいは「陰盛陽衰」という活字を使用したメディアもある。陰は女性、陽は男性を表現する言葉。

 

 

つまり男子選手の活躍ぶりがかすんでしうほどの女子選手の活躍だったというわけだ。この馬軍団の圧倒的パワーの秘密については、薬物使用疑惑を中心としたさまざまな推測記事が報じられたが、馬軍団はもちろんそれらを否定した。ところで当時、馬軍団の強さの背景を取材した読売新聞の記事に次のようなものがある。「標高2000メートルを超える高地トレーニング、毎日、マラソンを走るといわれるほど豊富な練習量、体力の増強・回復のための知識を活用した独自のドリンク剤、スッポンや朝鮮ニンジンを取り入れた食事など、指摘されている点はさまざまだ」(1993年9月17日夕刊)私の印象では正鵠を得た報道の一つだと思われるが、この記事の中で注目したいのが『体力の増強・回復のための知識を活用した独自のドリンク剤』というくだりだ。


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